バーナンキ前FRB議長、政府との財政協調を

来日中のバーナンキ米連邦準備制度理事会FRB)議長は24日、
日銀の金融セミナーで講演し、日本の経済低迷を打開するため、
日銀が政府との財政協調を行うことを提言しました。

前議長は具体策として、政府が積極的に財政出動すると同時に、
日銀が追加金融緩和などでインフレ率を一時的に高めに
維持する案を示しています。

バーナンキ氏は、インフレ率上昇に政府の国債返済負担を
和らげる利点があると指摘し、「(2%の)目標を0.7%上回る
インフレ率を3年間ないし、0.4%上回る状態を5年間維持することで
国内総生産GDP)の2%に相当する財政出動を賄うことができる」
との試算を紹介しました。