米FRB、0.25%の利上げを決定

米連邦準備制度理事会FRB)は14日の連邦公開市場委員会
FOMC)で、政策金利を0.25%引き上げ年1.00〜1.25%に
することを決めました。

利上げは3月以来で今年2回目となります。

またFRB保有資産を圧縮する具体策を約3年ぶりに改定、
年内に始めると宣言しました。

決定は賛成8、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が現状維持を
主張し反対しました。

利上げは年1回だった過去2年のペースから加速し、政策金利
2008年12月以来8年半ぶりに0%台を脱しました。

同時に公表した金利見通しでは「年内あと1回」の
利上げ想定を維持しました。

イエレンFRB議長は会合後の記者会見で「景気は今後数年間緩やかに
拡大する見込みだ」と、先行きに自信を表明しています。

資産圧縮は「比較的早期」に始めると述べ、継続的な
金融引き締めが適切だと明言しました。

会合後の声明では、労働市場が引き続き堅調で、「経済活動は
今年に入り緩やかに拡大している」と総括しました。

前回5月会合での「経済活動の伸びが減速」との評価を
上方修正しています。

物価上昇率は「中期的に目標の2%近くで安定する」との見解を
据え置き、直近の弱さは一時的としました。