米FOMC議事要旨、資産圧縮着手で意見二分

米連邦準備制度理事会FRB)は5日、追加利上げと
資産圧縮の年内開始を決めた6月13、14日の
連邦公開市場委員会FOMC)議事要旨を公表しました。

それによると、焦点の資産圧縮開始時期をめぐり
「2、3カ月以内」、「年内の遅い時期」と意見が
二分していることが明らかになりました。

FRBは、金融危機後の超低金利を是正するため、
量的金融緩和策で買い入れた巨額の米国債などの
資産を年内に圧縮する方針で、イエレン議長は、
景気回復が続いているとして「比較的早期に」
取り組む意向を示しています。

しかし、議事要旨によると、圧縮開始の時期について、
複数の参加者は「2、3カ月以内」が適切として、9月末までが
望ましいと主張する一方で、数人は「年内の遅い時期」を訴え、
経済情勢や弱さが見られる物価動向を見極める必要性を
指摘しています。

また、複数の参加者は「最近の物価動向の弱さが継続する
恐れがある」と懸念を表明し、数人は、年内にあと1回、
2018年に3回を想定している利上げペースに「あまり快適ではない」
として、慎重な姿勢に傾いていることが示されました。