中国高官、「次は東京上空越えるミサイルも」、日本の国会議員団に伝達

中国の孔朝鮮半島問題特別代表兼外務次官補が8月30日、
日本の超党派の国会議員団と北京で会談した際、北朝鮮
弾道ミサイル発射について「次は東京の上空を越える発射を
行うシナリオも考えられる」と発言していたことが分かりました。

具体的な根拠は示しませんでした。

北朝鮮は会談前日の29日、北海道上空を通過する弾道ミサイル
発射しました。

孔氏は、ミサイル発射を強行した北朝鮮への圧力強化を求める
日本を牽制したとみられます。

日中外交筋が6日、明らかにしました。

会談したのは、自民、民進、公明各党議員による「日中次世代交流委員会
第5次訪中団」(団長・遠山衆院議員=公明)で、約1時間会談しました。

孔氏は北朝鮮情勢について「危機的な状況でも対話を試みる価値はある。
さもなければブレーキが利かず、エスカレートするだけだ」と強調し、
「東京上空通過」に言及しました。

同時に「そうならないように対応したい」とも語り、北朝鮮に対し
国連安全保障理事会決議の順守を求めていることも説明しました。

遠山氏らが北朝鮮への圧力を強めるよう求めると、孔氏は
「圧力の強化に賛成だ」とも語ったとされてます。

同席者によると、「『東京上空通過』はあくまで選択肢の一つとして
あり得るとの趣旨だった」と語りました。

孔氏は8月に北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議を担う朝鮮半島問題特別代表に
就きました。

孔氏は日本語に堪能で、駐日公使の経験もある。