黒田日銀総裁、長短金利操作で「インフレ期待、上向く」

日銀の黒田総裁は14日、フランクフルト市内の
欧州中央銀行(ECB)本部で行われたシンポジウムで、
昨年9月に導入した、長短金利操作を柱とする
金融緩和策によって「インフレ期待(予想物価上昇率
の下落が止まり、今わずかに上向いている」と述べ、
成果を強調しました。

ただ、日本では長引くデフレの影響で国民は物価が
上がらない状況に慣れており、インフレ期待は
上がりにくいと指摘し、「われわれは2%の
物価安定目標をできるだけ早く達成するという
強い約束を維持し、同時に強い緩和的金融政策を
継続している」と強調し、デフレ脱却に向けて
努力を続ける考えを示しました。