ドル、落ち着いた動きを継続か

今週の為替相場は、落ち着いた動きを
継続するものと思われます。

前週は、米国の税制改革法案の行方を
巡ってドルが上下する動きとなりました。

引き続き、税制改革法案がどのような動きとなるのか
否かが、ドルの先行きを示すものと見られます。

また、米国は予想通り利上げを実施しましたが、
利上げでドルが買われるという動きは見られませんでした。

12月の米FOMCでの利上げはすでに織り込まれていたこともあり、
利上げが決まっても逆にドルが売られる動きを見せました。

さらに税制改革法案が滞っていることで、ドル売りが強まるなど、
ドル売りに反応しやすい週となりました。

今週は、週末に欧米各国を中心にクリスマス休暇入りとなることで、
動意が一段と細ることが予想されます。

既に、利益確保の動きは住んでいるとみられており、
新たなポジションを作るのはクリスマス休暇明けからと
読む声が多く、市場参加者が少なる中で、小動きで
推移することが予想されます。

日本勢の動きとしては、110円に近付く場面では
ドルの買い方が動意を示し、114円台に近付く場面では
ドルの売り方が動意づくという形になるのかもしれません。

ただ、薄商いの中で、突発的なことが起こると、
予想以上に相場が上下することがあり、引き続き
米国内要因を注目したいと思います。

予想レンジは、
ドル円が108.20〜114.20円、
ユーロ円が128.20〜134.20円、
英ポンド円が148.20〜154.20円、
ドル円が84.20〜90.20円。