米FRB、米大手行全35社「合格」

米連邦準備制度理事会FRB)は21日、
米国で事業を行う大手銀行持ち株会社
対するストレステスト(健全性審査)の
結果を発表しました。

深刻な景気悪化に陥る想定でも、全35社が
自己資本比率の最低基準を維持し、
「銀行業界の資本基盤は強固だ」と、
金融危機に対応できると判定しました。

審査は金融危機の再発防止を目的に、銀行が
景気悪化時に業務を継続できるかを分析し、
経済成長が急減速し、失業率が現在の約4%から
10%に上昇するなどと仮定しました。

損失吸収力に優れた自己資本の厚みを示す
普通株等Tier1比率」は、35社全体で
昨年末実績の12.3%から2020年3月末までに
7.9%に低下すると算定されました。

ただ、基準の4.5%を大きく上回っており、
強い財務基盤が確保できると結論付けました。