米FRB、0.25%利上げを決定
米連邦準備制度理事会(FRB)は26日の
連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を
0.25%引き上げ、年2.0〜2.25%とすることを
全会一致で決めました。
また、2015年末から続けてきた緩やかな
引き上げを2020年で打ち止めにする
シナリオも示しました。
利上げは6月以来で今年3回目で、政策金利が
2%台を回復するのは2008年のリーマン・
ショック直後以来、約10年ぶりとなります。
FRBは声明で「米景気が強固なペースで拡大」
との判断を踏襲し、緩やかな利上げが
妥当との方針を維持しました。
一方で金融環境について、金利が極めて
低い状態にあることを示す「緩和的」
とのこれまでの評価を削除しました。
パウエル議長は記者会見で、2015年末からの
利上げが計8回となり、「緩和的としてきた
表現の有効期限が切れた」と説明し、
利上げの「終着点」が近づいていることを
にじませています。
また貿易摩擦をめぐり「長期化を憂慮している」
と、景気への影響に懸念を示しています。