ドル、レンジ圏で推移か

今週の為替相場は、ドルはレンジ圏での
推移を継続するとみています。

110円を超えるドル安には行きにくく、
115円を超えるドル高には行きにくい動きが
継続しています。

米国の利上げは、織り込み済みの感が強く、
年内あと1回とされる利上げも
ほぼ織り込み済みとなっています。

この中、間近に迫った米中間選挙では、
与党・共和党が苦戦をしています。

トランプ米大統領の政策や行動が支持を
失う要因となっています。

トランプ大統領北朝鮮との首脳会談を
急いだり、トルコで自国記者を謀殺した
サウジアラビアに対して、どのような姿勢を
とるのか、曖昧な対応となれば、支持を
さらに失うことになるのは明らかです。

とは言っても、これでドルが下落する
動きになることは予想できません。

基本的には、米国が日本の為替政策について、
物言いをつけ、その結果として円高・ドル安が
進展する可能性があるのですが、それには
時間がかかるものと思います。

トランプ大統領ツイッターで瞬間的に
為替相場が振れることはあっても、それが
長続きするとは考えられません。

この中、中東ではサウジアラビヤの
野蛮な行動が、トランプ大統領
「人権」問題を突き付けています。

トルコのサウジアラビアの領事館で、
サウジアラビア人の記者を殺害したことで、
国際的な大きな批判をサウジアラビア
受けています。

しかし、トランプ大統領は、サウジアラビア
米国にとって大量の武器輸入国であることで、
サウジアラビアの「人権」問題を
矮小化しようとしています。

こうしたトランプ大統領の姿勢を
見透かすように、サウジアラビア
強硬派の仕業で終わられ施用としています。

恐らく、トランプ大統領はこの言い訳を聞いて、
サウジアラビアに対する強硬な姿勢を
とらないと思います。

結果として、記者一人の命を、
サウジアラビアも米国も気にしない
という姿勢をとるのではないかと思います。

万が一、サウジアラビアに対する制裁が
出てくるようなら、再び中東情勢の不安定さが
為替相場にとって大きな影響を
与えるものと思います。

その可能性は非常に低い、そんな感じで
見ています。

万が一があった場合にはリスク回避の
ドル売りが強まることには留意したいと
思います。

引き続き、ドルは年内あと1回の利上げを
意識して、底堅い動きを続けるとみています。

予想レンジは
ドル円が108.20〜114.20円、
ユーロ円が126.20〜132.20円、
英ポンド円は144.20〜151.20円、
ドル円が76.20〜82.20円。