ドル買い慎重な動きを継続か

今週の為替相場は、引き続き、ドル買いに
慎重な姿勢を継続するものと思われます。

今週発表される米経済指標では、週末の
米雇用統計に関心が集まるものと思います。

失業率は3.7%と、前回と同水準が予想され、
非農業部門の新規雇用者は前月比19.0万人増と
前回も13.4万人増から増加することが予想されます。

この中、平均時給は前月比0.2%増、
前月の0.3%増には届かないものの、
順調な数字が続いています。

米国の年内あと1回の利上げ路線は動かないと
考えており、金利面ではドル買い有利の動きを
想定しています。

この中、日本は10月31日に、英国は11月1日の
金融政策の発表があります。

どちらも、金融政策に変更はないと考えていますが、
世界の中央銀行が利上げに向けて動きを
見せていることで、日銀も超緩和策の終わり方を
垣間見せる可能性があるのかもしれません。

ただ、実際にそれが見えてしまうと、金融市場に
対する影響は大きく、日銀はそうした思惑が
見えないように、密かに出口戦略を探るのではないか
と考えます。

この中、気掛かりなのは11月6日に
投票される米中間選挙です。

トランプ大統領に対する人気が落ちていることなど、
中間選挙での政府・与党の苦戦が予想されています。

この動きが中間選挙で毛に出るのか否かが
注目されることになりそうです。

予想レンジは、
ドル円が108.20〜113.20円、
ユーロ円が124.20〜129.20円、
英ポンド円が138.20〜144.20円、
ドル円が76.20〜82.20円。