欧州中銀が量的緩和終了

欧州中央銀行(ECB)は13日の定例理事会で、
2015年3月に始めた量的金融緩和策の終了を
決めました。

景気は減速気味ではありますが、マイナスと
なっている金利の引き上げも視野に、
金融政策の正常化に向け、一歩を
踏み出すものです。

ユーロ圏の消費者物価は5月以降、ECBの
目標である「2%弱」の近辺で推移しています。

ECBは、デフレ対策として導入した量的緩和
所期の目的を達成したと判断しました。

ドラギ総裁は理事会後の会見で「資産購入の
終了後も、物価目標を達成できると確信している」
と語る一方、「保護主義の脅威などにより、
リスクは悪化の方向に傾いている」と、

景気の先行きに慎重な見方を示しました。

ECBは、今月中にユーロ圏の国債などの
資産の新規購入を終了しますが、償還を
迎える保有証券は再投資し、しばらく、
資産規模を維持します。

理事会後の声明で「再投資は利上げ開始後も
続ける」としました。