ギリシャ債務問題、選択的デフォルト検討すべき=オーストリア中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は、
ギリシャの債務問題への対応について、大きな悪影響をもたらすことなく
一時的な選択的デフォルト(債務不履行)に対処する案がいくつかあるとして、
慎重に検討されなければならない、との認識を示した。
19日放送されたCNBCとのインタビューで語った。

同総裁は、完全なデフォルトは、ギリシャ及びECBがギリシャ国債
担保として受け入れる能力にとって「重大な結果」をもたらすとしつつも、
選択的デフォルトは問題解決に機能する可能性があることを示唆した。

総裁の発言は、ECBが対ギリシャ第2次支援の一環で、
資金供給オペで受け入れる担保に関する譲歩に
前向きな可能性を示唆している。

総裁は「明らかなデフォルトから選択的デフォルト、
クレジットイベントまで、幅広い選択肢と定義がある」と指摘。

「これはかなり慎重に検討される必要がある。提案の一部には、
大きな悪影響をもたらすことなく一時的な選択的デフォルトの
状況に対処するものがある」と語った。

ノボトニー総裁が示した見解は、選択的デフォルトや
クレジットイベントは受け入れないというトリシェECB総裁が
今月示した見解とは異なっている。

ノボトニー総裁はまた、何が担保として受け入れ可能かを
決めるのは最終的にECBであり、格付け機関ではない、と強調した。