中国の銀行、不動産価格50%下落しても対処可能=銀監会委員長

中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の劉明康委員長は29日、
中国の銀行は、不動産価格が50%下落するという
最悪のシナリオの下でも乗り切ることができる、との考えを示した。
国営テレビとのインタビューで語った。

同委員長は、不動産価格の下落が銀行セクターに与える
影響に関する最近のストレステスト(健全性審査)結果を踏まえ、
「ストレステストの結果は、住宅価格が30〜50%下落するという
最悪のシナリオの下でも、銀行が不良債権
処理できることを示している」と述べた。

さらに、銀行の自己資本比率は上昇しており、融資リスクへの
対処能力が高まっていると指摘した。

中国の銀行の自己資本比率は2010年末時点で平均12.2%と、
前年同期の11.4%から上昇したものの、2011年3月時点では
11.8%に低下している。