景気支援に向けた経済対策、9月初旬に発表へ=米大統領

オバマ米大統領は17日、9月5日のレーバーデーの祝日後に演説し、
景気支援に向けた経済対策を発表すると明らかにした。

大統領はイリノイ州の集会で「財政健全化と成長・雇用を
天秤にかけることはできない。両方に取り組む必要がある。
これが9月に休会明けとなる議会に対する私の基本的な意見だ」と述べた。

ホワイトハウスは大統領の新たな措置について詳細を
明らかにしておらず、政府関係者は依然として検討段階としている。

政府関係者によると、大統領は短期的な雇用促進策や、
税収増などを通じて、超党派委員会が目指している
1兆5000億ドルを上回る歳出削減策を提案する。

ただ大統領は長期的な財政健全化には増税が不可欠との立場を
堅持しており、提案の実現性は不確かな情勢。

大統領はまた給与税の減税延長をあらためて求める見通し。

このほか対策の中には、短期的に雇用の伸びを加速する
新たな措置や、新規の税控除、建設プロジェクト、
低迷するセクターへの支援策などが盛り込まれるという。

政府関係者によると、大統領はまた、前月共和党
ベイナー下院議長と合意を目指していた4兆ドルの
歳出削減案に基づき長期的な歳出削減計画も発表する。