経済めぐる懸念でタカ派スタンスを軟化=ブロードベント英金融政策委員

イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会の
ブロードベント委員は22日、経済のぜい弱さをめぐる懸念を背景に、
自身のインフレに対するタカ派的スタンスを緩和したと明らかにした。
就任後初めて応じたインタビューで述べた。

ブロードベント委員は、タカ派として知られた
センタンス委員の後任で、ゴールドマン・サックスの元エコノミスト

ロードベント委員はBBCラジオ4に対し、
インフレが長期間目標水準を上回って推移すれば、
中期インフレ期待や賃金などに悪影響を及ぼすと懸念し、
就任直後は中銀の中でもおそらくタカ派的な立場にあったとしたが、
「(インフレをめぐる悪影響が)実体化しなかったことに加え、
国内外の成長見通しが過去3〜4カ月間で弱まったことを受け、
現在では中銀の中で中間派に位置すると考えている」と述べた。

また委員は「英経済には依然として著しい余剰能力が
存在すると確信しており、これは金利が低水準で
あることを意味する」と指摘。

その上で「インフレ予想が中期的に低下する方向に見通しが
変化すれば、おそらく一段の措置もあり得る」と述べた。

追加量的緩和が検討される潜在的シナリオに
ついて示唆したとみられている。