フランスの銀行は資本再編不要=仏中銀総裁

フランス中銀のノワイエ総裁は、フランスの銀行には
資本再編の必要はないが、「異例の事態が起きた際」は
2008年の金融危機時に創設した公的な支援の枠組みを
利用することができると表明、市場の懸念払しょくに努めた。
仏紙JDDに述べた。

フランスの銀行をめぐっては、フランス政府が介入して、
資本再編に乗り出す可能性がある、との観測が浮上。
株価も大幅に下落している。

フランス政府は2008年、国内の銀行セクターを
支援する目的で、公的なメカニズムを設立。
約3600億ユーロの資金を用意していた。

仏紙JDDは、フランス政府が国内銀行に対して、
100億〜150億ユーロの資本注入を行うことについて
議論している、と報じている。

総裁はこの報道について
「そうした計画はない。必要性もない」と明言。

「彼ら(銀行)は非常に健全だ。欧州の他の銀行と比べ
資本はしっかりしており、利益も出ている。
不良資産も隠していない」と述べた。