対中為替法案、米上院は圧倒的多数で可決へ=米有力議員

シューマー米上院議員民主党)は30日、
人民元安是正を目指す対中為替法案について、
来週行われる上院採決では「圧倒的多数で」
可決されるとの見通しを示した。
記者団に対し述べた。

下院の共和党指導者が法案可決を阻止することは困難で、
大統領に送付される可能性が高いとしている。

下院共和党指導部はこれまで同法案を積極的に
支持していないものの、上院の採決結果を受けて
姿勢が変わるとの見方を示した。

ただオバマ大統領が法案に
署名するかは不明と述べた。

同法案に対しては、国内の業界団体の多くが反対を表明しているが、
シューマー議員は「中国を容認するムードは以前ほど強くなく、
法案に対する反対姿勢も軟化している」との見解を示した。
多方面で中国の貿易慣行に対する不満が高まっているという。

ホワイトハウスは30日、中国に対し
元切り上げを求める方針を改めて表明した。

カーニー大統領報道官は「法案を検討している。
元上昇が必要との見解を共有している」とし、
「一定の前進が見られるが、さらなる上昇が必要だ」と述べた。