米財務長官、欧州首脳らに抜本的な危機対策の合意迫る

財務省高官は25日、欧州債務危機が世界経済の成長を
脅かしているとして、決定的な対策を
打ち出すよう欧州の首脳らに求めた。

米コーニングの工場視察を終えたガイトナー米財務長官は
記者団に対し、「米国を含め世界が、目標だけでなく
具体策を望んでいる」と発言。

欧州首脳が緊迫感を強めて行動していることは歓迎するとしつつも、
「首脳会議での合意を確認するまでは、評価することは難しい」と言明した。

これに先立ち、コリンズ次官補(国際金融担当)は
議会での証言で、欧州首脳は合意した危機対策を
「迅速かつ断固として実行に移す必要がある」と強調、
いまだに解決していない欧州債務危機をめぐる不透明感が
企業や消費者の信頼感を損ねていると指摘した。

ユーロ圏周辺国に対する米金融システムの直接的な
エクスポージャーは比較的小規模としたが、周辺国の
主要な貸し手である域内中核国に対してはより大きな
エクスポージャーを抱えており、懸念すべき
理由があるとの見解を示した。