カナダ中銀が政策金利を1%に据え置き、利上げ言及せず

カナダ銀行中央銀行)は25日、政策金利である
翌日物金利を1%に据え置き、
利上げの必要性に言及しなかった。

中銀は、5月以降の政策決定で毎回使用してきた、
金融刺激策解除の必要性に関する文言に触れず、
「金融政策によるかなりの刺激が存在する」と述べるにとどめた。

世界経済の減速を背景に、国内経済の今年の成長率見通しを
従来の2.8%から2.1%に、来年の見通しについても
2.7%から1.9%に下方修正した。

2013年については2.1%から2.9%に引き上げた。

インフレ率については、当初の予想よりも1年半遅れの
2013年末に目標の2%に戻るとの見通しを示した。

9月のインフレ率は3.2%、中銀は、インフレ率が
来年半ばまでに1%に低下した後、上昇に転じるとみている。

据え置き決定を受けて、市場では
利下げがあるとの見方が強まっている。

カナダドルは対米ドルで、発表前の水準よりも軟化した。