欧州危機への包括戦略、ECB金融政策へのリスク軽減=独連銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのバイトマン独連銀総裁は27日、
欧州首脳が合意した債務危機包括策によって、金融政策へのリスクが
軽減されるほか、財政政策と一線を画すことが可能になるとの見解を示した。

ユーロ圏首脳会議は、欧州債務危機の解決に向けた「包括戦略」で合意した。

欧州金融安定ファシリティー(EFSF)のレバレッジによる
拡大や銀行の資本増強などが柱となる。

イトマン総裁は講演で「危機解決に向けた決定は、
金融政策へのリスクを著しく軽減し、金融・財政政策の分離を
再び明確化することを確実にする」と語った。

また、民間保有ギリシャ国債の50%の債務減免
(ヘアカット)で合意に達したことについて、
債務負担に対するギリシャの対応能力を
高めることになるとの見方を示した。