スイス、ユーロ圏救済基金強化で創設提案の特別目的投資機関への参加検討

スイス政府の報道官は28日、ユーロ圏救済基金である
欧州金融安定ファシリティー(EFSF)強化を目指し
創設が提案されている特別目的投資機関(SPIV)について、
同国が参加を検討していると述べた。

ただ、国内からは相当の反対も予想される。

国際金融事務局(SIF)の報道官は「この問題をフォローしており、
イデアを検討するつもりだ」と述べた。

スイス国立銀行中央銀行SNB)は
同件に関するコメントを控えている。

スイスはEU加盟国ではないものの貿易パートナーとしての
EU諸国とのつながりは深く、ユーロ圏債務危機
対ユーロでのスイスフランの急上昇を招いたり
同国の経済成長率にも影響を与えているため、
同国としても危機解決を望んでいる。

ただし、スイスがSPIVに関与するとなれば、
国内最大政党でEUとの関係強化に反対する
右派の野党スイス国民党(SVP)などから
強い反対が出るとみられる。