ノルウェー政府系ファンド、EFSF強化に向けた特別機関に投資せず=中銀総裁

ノルウェー中央銀行オルセン総裁は28日、
ノルウェーの政府系ファンド(SWF)は、
欧州金融安定ファシリティー(EFSF)強化に向け
創設が提案された特別目的投資機関(SPIV)には
投資しないとの立場を示した。

同総裁は「支援や救済の意味合いを持つSPIVに、
追加的に投資を行うことは検討事項に挙がっていない」とし、
こうした投資は政府系ファンドの「責務に含まれない」と述べた。

26日の欧州連合EU)首脳会議では、レバレッジにより
4400億ユーロのEFSFの融資能力を1兆ユーロに
拡充する方法として、外部からの投資を呼び込むために
SPIVの創設が提案された。

政府系ファンドの責任者YngveSlyngstAd氏は28日、
ロイターのインタビューに応え、こうした動きは「前向き」
であるとしながらも、「詳細が明らかになっていないため、
われわれが投資するかについてはコメントできない」と述べている。

中銀の傘下に置かれているノルウェーの政府系ファンドの
資産規模は、9月末時点で3兆0550億ノルウェークローネ(5640億ドル)。

約750億ユーロ(1060億ドル)をユーロ建て債券に投資している。

9月末時点のEFSF債への投資は1億ユーロ未満だった。