エジプトで軍への抗議デモ続く、警官隊と衝突で10人死亡

エジプトの首都カイロ中心部で20日、暫定統治を行う
軍最高評議会に抗議するデモ隊と警官隊が衝突、
少なくとも10人が死亡した。

早期の民政移管を求めるデモは18日から行われており、
19日にも2人の死者が出ていた。

ムバラク政権が崩壊したエジプトでは、今月28日に
政権崩壊後初の人民議会選挙が行われるが、
衝突による混乱拡大で選挙への影響を
懸念する声も上がっている。

この日、警官隊は首都中心部のタハリール広場に集まっていた
デモ隊に対し、警棒で殴打したり催涙ガスを用いるなどして
強制排除に着手。抗議デモ参加者は、使用済みの弾丸などを
示して実弾の使用を訴えたが、警察は実弾の使用を否定している。

エジプトでは議会選挙は実施されるものの、大統領選は
2012年末か2013年初めまで行われないことになっており、
デモ参加者はそれまで軍の統治が続くことに抗議し、
早期の民政移管を求めている。