ギリシャ、改革実行できないなら財政権限手放すべき=独経済相
ドイツのレスラー経済技術相は、ギリシャが
支援条件となっている改革を実行できないのであれば、
同国は財政に関する権限を外部組織に
移管すべきとの考えを明らかにした。
ロイターは27日、関係筋の話として、ドイツが
ギリシャに対して財政政策に関する権限の一部を
欧州の機関に譲るよう求めている、と報じているが、
ドイツの閣僚がこの提案への支持を公にするのははじめて。
経済相はビルト紙のインタビューで「改革の実行においては、
より強い指導力と監視が必要だ。ギリシャがこれを
できないのであれば、欧州連合(EU)など外部からの
指導や監視が必要となろう」と指摘した。
こうした要求に対して、ギリシャのベニゼロス財務相は、
29日に声明を発表し、ギリシャは約束を履行する能力がある、
と反論している。
28日付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙は、
ギリシャ政府が支援条件に沿わない財政を組んだ場合、
ユーロ圏の「財政検査官」がこれを拒否できる仕組みを
作ることを、ドイツが望んでいると報じた。