ドイツ、ESMへの拠出は依然協議中=メルケル首相

ドイツのメルケル首相は29日、欧州安定メカニズム(ESM)への
追加拠出についてはまだ協議中とし、ESM拡大を
求める国際社会の圧力をかわした。

欧州連合EU)首脳会議を控え、ESMの規模を
拡大する声が高まるなか、同首相はビルト・アム・ゾンターク紙との
インタビューで「1回、もしくは2回に分けて拠出するかどうか
交渉が続いている」と述べた。

その上で「それとは別に、欧州安定協定に関してみれば、
資金がなくなってしまうわけではなく、われわれの債務が
増加することはない」と述べた。

首相は、EU首脳会議で、ESM拡大ばかりに
議論が集中してしまうことを警戒している。

一方、オーストリアのファイマン首相は
デア・シュピーゲル誌とのインタビューで、
ESMの規模は5000億ユーロから
引き上げられる必要があるとの見解を示した。

ESMの規模をめぐっては、国際通貨基金IMF)の
ラガルド専務理事やイタリアのモンティ首相も
同様に規模拡大を求めている。