フィッチがギリシャを「C」に格下げ、債務交換計画の発表受け

格付け会社フィッチ・レーティングスは22日、
ギリシャの外貨建て及び自国通貨建て長期発行体
デフォルト格付け(IDR)を「CCC」から、投機的格付けで
最も低位となる「C」に引き下げた。

ギリシャの債務交換計画発表後の
格下げとしてはこれが初めてとなる。

フィッチは、民間債権者との債務交換が完了した時点で
格付けをさらに「一部債務不履行(restricted default)」に
引き下げる方針を示し、債務交換の一環として新規国債
発行された段階で格付けを見直すとした。

フィッチのアナリスト、ポール・ローキンス氏はロイターに対し、
見直しによって「低位の投機的格付けが付与されるだろう」
との認識を示し、新たな格付けはギリシャ経済の見通しや
新発債の概要を踏まえて付与するとした。

同氏は今回の格下げについて、昨年6月にフィッチが
示した道筋に沿っており、主として手続き上のプロセスだと述べた。

フィッチは昨年6月、ギリシャソブリン債で債務交換が
行われた場合、自発的であってもデフォルト(債務不履行
とみなすとの立場を示していた。