イランのウラン濃縮活動が急激に拡大、重大な懸念=IAEA

国際原子力機関IAEA)は24日、イランのウラン濃縮活動が
急激に拡大しているとの認識を示した。

同国の核兵器開発疑惑が今後一層強まるとみられている。

IAEAは、加盟国に向けて公表したイランに関する
四半期報告書のなかで、「イランの核計画に対する
潜在的な軍事的側面に関し、IAEAとして
引き続き重大な懸念を抱いている」と表明した。

その上で、ナタンツでは、それぞれ遠心分離機170基程度を
搭載したウラン濃縮装置の稼動数が、昨年11月時点の
37基から現在では52基に拡大していると報告した。

またフォルドでは、現時点で遠心分離機700基程度により
濃縮度20%の濃縮ウランが精製されており、
施設拡大に向けた準備も進んでいるとした。

報告書では、今週失敗に終わったイラン調査団派遣にも言及。

天野之弥事務局長は、調査上重要と位置づける
テヘラン近郊のパルチン軍事基地について、
調査団の早期立ち入りを認めるようイラン側に要求した。