ギリシャ、目標達成しなければ追加支援受けられない=独連銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのバイトマン独連銀総裁は、
ギリシャ構造改革や歳出削減の目標を達成しなければ、
追加支援を受ける資格はなくなるとの立場を示した。

総裁は、今週末の20カ国財務相中央銀行総裁会議
G20)で行う演説の原稿で「結局のところ、ギリシャ
プログラムの順守を強制することはできない」と指摘した。

ただ「ギリシャが約束を守らなければ同国への追加支援はない
ということを明確にしておく必要がある」と強調した。

欧州債務危機への対応を支援するため、国際通貨基金IMF)の
財源を最大6000億ドル強化する必要があるとされていることについては、
ドイツとして拠出を支持する立場を確認した。

また、強化された財源はユーロ圏債務国への割り当てが
決まっているわけではなく、すべてのIMF加盟国が利用可能だとした。

資金支援のみで危機が解決できるわけではないとも指摘し、
財政健全化と構造改革の重要性を強調。

「成功は合意済みの措置とルールを厳格に実行するか
どうかにかかっている」とし、「個人的には、(合意事項を)
厳格に実行することで最終的に危機を封じ込めることができ、
ユーロも安定した通貨であり続けることが
できると確信している」との立場を示した。

また同総裁は、3度目の3年物資金供給オペ実施について
ECBが検討していないことを明らかにした。

2回目の3年物資金供給オペを29日に実施した後、
再度行われる可能性があるかとの質問に対し、
同総裁は「議題に上っていない」と述べた。