EU個人投資家団体、ギリシャ国債損失負担の免除要請

欧州連合EU)域内の個人投資家団体を代表する
「ユーロシェアホルダーズ」は、ギリシャ国債
債務交換による損失負担を免除するよう、
パパデモス同国首相に要請した。

20日に合意された第2次支援の一環として、
民間債権者は保有するギリシャ国債に対して
額面ベースで53.5%の「ヘアカット」
(債務元本の減免)を受け入れることになった。

ギリシャは24日、個人を含む
国債保有者に対し債務交換を開始する。

ユーロシェアホルダーズのギョーム・プラシュ事務局長は
パパデモス首相に宛てた書簡で「EU域内の個人投資家
機関投資家が同じ扱いを受けるのは非常に不公平だと
考えている。個人投資家は交渉から外されているほか、
機関投資家と異なり、損失に対する税控除が
しばしば適用されない」と主張した。

その上で「ギリシャ国債保有する個人投資家が、
強制的な損失負担への参加を免除されるよう、
あるいは少なくとも損失に対して税控除が
認められるよう要請する」と訴えた。

ユーロシェアホルダーズに属するドイツ株主保護協会によると、
個人投資家保有するギリシャ国債は全体の約1%となっている。