原油高が世界経済の新たなリスク=IMF筆頭副専務理事

国際通貨基金IMF)のリプトン筆頭副専務理事は24日、
原油価格の上昇が世界経済に対する新たなリスクだと指摘し、
イランと西側諸国の緊張の高まりを注意深く
見守る必要があるとの認識を示した。

イラン産原油をめぐっては、輸入国を対象とした米国の制裁法や、
欧州連合EU)による禁輸措置決定を受けて各国が輸入削減に動いており、
原油価格の上昇を招いている。

20カ国財務相中央銀行総裁会議G20)に出席するため
メキシコを訪れている各国当局者からは、
原油価格の急騰を懸念する声が上がった。

IMFのリプトン筆頭副専務理事はプレゼンテーションで
「台頭しつつある、あるいは既にわれわれの目の前にある
新たなリスクは原油高だ」と述べた。

また「イラン情勢は考慮すべきリスクだ」とし、
「われわれの認識では、世界経済は
まだ危険地帯を脱していない」と指摘した。

ただ、IMFとして成長見通しを
下方修正するのは尚早とも述べた。