ギリシャ支援に成功の保証ない、恩恵はリスク上回る=独首相

ドイツのメルケル首相は27日、対ギリシャ第2次支援が
100%成功する保証はないとの考えを示した。
第2次支援に関する議会での投票に先立ち、
首相は議員らに対し「対ギリシャ第2次支援が
100%成功する保証はない」と指摘。

ただ、支援を後押しすることによって得られる
恩恵はリスクを上回るとも述べた。

首相は「ギリシャに対する第2次支援を拒否した場合、
同様に支援を受けているポルトガルアイルランド
あるいはスペインやイタリアにどのような影響が
及ぶかは誰にも分からない」とし、「首相として私は
一定のリスクを取らねばならないが、無謀な行為は許されない。
首相としての誓いで禁じられている」と述べた。

また、欧州安定メカニズム(ESM)が2年以内に
必要資金を確保できるよう、同基金への拠出を加速するよう求めた。

一方、ESMの拡大について現時点で議論する必要はないとし、
ギリシャの自発的な債務再編により、欧州は新たな領域に入った」と指摘。

再編が成功すれば、他国への波及のリスクは一段と
後退するとの見方を示し、「今は展開を見守る必要がある」と述べた。