AIJ問題、金融庁が投資一任業者の一斉調査に着手

金融庁は29日、年金基金などから受託した運用資産の大半が
毀損したと見られるAIJ投資顧問の問題に関連し、
同業の投資一任業者全てに対する一斉調査に着手したと発表した。

問題の再発防止に向けて制度見直しなどの
対策を進めるため、最新の状況を把握る。

1次調査の報告は3月14日までに提出させる。

まず1次調査を通じて、年金基金の割合や運用スキーム、
検査頻度、顧客トラブルの状況、などの観点から業者を選別し、
必要と判断した業者に対してより詳細な情報提供を求める
第2次調査を実施する。

人員が限られる現状で、効率的・効果的な
検査・監督を図るとしている。

1次調査では、各業者の業務の概要を最新の状況に更新するほか、
1)AIJ問題を受けて年金基金などの顧客の属性や、
2)顧客ごとの契約内容・契約金額、3)パンフレットなどの
顧客勧誘時の商材資料、4)監視委員会検査の有無、
5)外部監査の有無、6)顧客トラブルの有無など
を報告させる。

この上で、2次調査として、より詳細な調査が
必要と判断した業者に対し、1)証券銘柄ごとの金額や
デリバティブ取引の状況、2)顧客ごとの運用資産の
内容などの調査も進める。