4月のユーロ圏総合PMI、予想下回る47.4に低下

マークイットが23日発表した4月のユーロ圏総合購買担当者景気指数
(PMI)速報値は47.4と、前月の49.1から低下、市場予想の49.3を下回った。

受注の低迷と雇用の悪化がサービス部門、
製造業双方の足かせとなっている。

サービス部門PMIは47.9と、
3月の49.2から低下。

5カ月ぶりの低水準となったほか、ロイターが調査した
40人以上のエコノミストのいずれの予想も下回った。

調査を担当したマークイットのチーフエコノミスト
クリス・ウィリアムソン氏は「先月、リセッションを
示すことになる(ビジネス活動の)低下が2四半期連続に
及んだおそれを示したが、それが3四半期目にも及んでいる」と指摘。

「本物の成長エンジンがみつからない。今のところ、
全体の指数の低下は緩やかだが、今後数カ月は
悪化するとみている」と述べた。

製造業PMIは46.0に落ち込み、
2009年6月以来の最低水準となった。

3月の47.7から急速に低下したほか、
調査したエコノミストのいずれの予想も下回った。

明るい材料としては、原油価格の高騰に伴って
上昇していたインフレ圧力が和らいだ。

ただ、雇用の先行きが急速に悪化。

総合雇用指数は48.3となり、
2010年2月以来の低水準となった。
前月は49.2だった。

4月のドイツの製造業PMI速報値も46.3と、
2009年7月以降で最低となった。