第1四半期スペインGDPは前期比0.4%減、景気後退入り=中銀予測

スペイン銀行(中央銀行)は23日公表した月報で、
第1・四半期の同国国内総生産GDP)伸び率が
前期比でマイナス0.4%となり、同国が景気後退に
入ったとの見通しを示した。

昨年第4・四半期のGDP伸び率は同マイナス0.3%だった。

第1・四半期のGDP伸び率は前年比ではマイナス0.5%。

昨年第4・四半期の実績はプラス0.3%だった。

第1・四半期の公式GDP統計は4月30日に発表となる。

中銀の見通しは、公式統計を正確に反映する傾向がある。

中銀によると、内需低迷により2008年以来の景気後退になるとしたほか、
「今後数四半期の景気動向は、不透明性とソブリン債務危機波及の可能性に
関連した下振れリスクの影響を受ける」とした。

欧州中央銀行(ECB)による1兆ユーロの長期資金供給について、
スペイン中銀は投資家の信認回復の一助となったとしたが、
「(スペインとイタリア)経済の調整過程に対する懐疑的見方から、
状況は依然不安定」との見方を示した。

スペイン政府は今年の成長率を
マイナス1.7%と見通している。

スペイン中銀の予測はマイナス1.5%。