格付け会社フィッチ・レーティングスは25日、
連立政権が崩壊したものの、オランダは、
対国内総生産(GDP)比3%とする欧州連合(EU)の
財政赤字上限を順守することが依然可能との見解を示した。
フィッチは声明で「オランダの財政赤字は2013年に
3%まで削減され、その後、安定して推移すると、
われわれは基本的に予想している」と表明した。
その上で、国内政策をめぐる不透明性が強まったほか、
ユーロ圏の危機による金融・経済リスクは依然大きいとし
「われわれの基本的な見通しが現実化する可能性が低いことが
明確になった場合、同国格付けへの圧力は強まる」と指摘した。