スペイン大手銀は十分な資本備えているが、ぜい弱な銀行も=IMF

国際通貨基金IMF)は25日、スペインの金融セクターを
対象に実施したストレステスト(健全性審査)に基づき、
スペインの大手銀行は景気悪化に耐え得るだけの十分な資本や
収益力を備えているが、国の支援を受けている
10行はぜい弱だとの認識を示した。

IMFは、スペインの銀行は大半が景気のさらなる悪化を
乗り切ることができるとしながらも、銀行セクターに対する
信頼感低下の影響が健全な銀行に波及するのを防ぐためには、
弱い銀行を「迅速かつ適切に」整理する戦略が必要だと指摘。

「最大規模の銀行は景気のさらなる悪化に耐えられるほど
十分な資本と強力な収益力を持っている模様だが、
支援に依存している他の銀行は依然としてぜい弱だ。
銀行セクター全体も、資本調達市場の持続的な混乱に
対して依然としてぜい弱だ」と述べた。