スイスフランは依然過大評価 あらゆる手段で上限死守=中銀総裁

スイス国立銀行中央銀行)のジョルダン総裁は14日、
中銀がスイスフラン相場の上限として設定した
1ユーロ=1.20フランの水準であっても、フランは依然として
過大評価されているとの見方を示した。

中銀は前年9月6日、ユーロ圏債務危機が深刻化するなか
スイスフランの上昇を食い止めるために同上限を設定。

これについて同総裁はチューリヒで行った講演の講演原稿で、
同水準にあってもフランは「明らかに過大評価されている」
との考えを示した。

また、「上限設定は(市場の)競争を阻害するために
導入されたものではない」とし、スイスの優位性を
高めるための平価切下げ競争の一貫として
行ったものではないことから、国際通貨基金IMF)の
規則に違反しないとの見方を改めて示した。

同総裁はまた、スイス中銀はこの上限を死守するため、
必要となった場合は外貨を上限なしで買い入れる姿勢を表明。

フラン高に起因する影響から経済を保護するため、
中銀には追加措置を導入する用意があると述べた。