ギリシャで預金引き出し加速、大統領「パニックの恐れ」=議事録

6月の再選挙を控え、ユーロ圏にとどまれるかどうかの
瀬戸際に立つギリシャで、銀行預金を引き出す動きが加速している。

パプリアス大統領は「パニックに
発展しかねない恐れ」があることに言及した。

大統領と各党党首との会談議事録で明らかになった。

大統領は各党党首に対し、ギリシャ中央銀行
プロボポラス総裁の話として、14日に少なくとも
7億ユーロ(8億9400万ドル)の預金が
引き出されたと明らかにした。

議事録によると、大統領は「中銀総裁は私に対し、
パニックは起きていないとしていたが、パニックに
発展しかねない強い恐れがあると話していた」と発言。

「総裁は、引き出し総額が約8億ユーロに
達するとの見通しを示していた」と述べた。

ギリシャでは過去数カ月にわたって銀行から資金を
引き出す動きが持続的に起きていたが、今のところ、
アテネの銀行で取り付け騒ぎが起きる兆候はない。