S&Pがスペイン銀5行を格下げ、バンキアなどジャンク級に

格付け会社S&Pは25日、バンキアなど
スペイン銀5行の格下けを引き下げた。

経営難にあえぐ同国の
銀行セクターにとり新たな打撃となる。

5行中バンキア、バンキンテル、
バンコ・ポピュラール・エスパニョールについては、
従来の「BBBマイナス」から投機的水準(ジャンク)
となる「BBプラス」とした。

バンカ・シビカとバンキアの親会社バンコ・フィナンシエロ・デ・アオロス
(BFA)2行の格付けも引き下げた。

一方、サンタンデールバンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア
BBVA)の大手2行の格付けは据え置いた。

S&Pの格下げは、ムーディーズに続く動き。

ムーディーズは17日、景気悪化や一部銀行に対する
政府の支援能力低下を理由に、サンタンデール
BBVAを含むスペイン銀16行の格付けを引き下げている。

S&Pは4月、スペインの長期ソブリン信用格付けを
2段階引き下げ、「BBBプラス」とした。

財政が当初の想定以上に
悪化するリスクがあることを理由に挙げた。