ポルトガル、財政赤字削減の目標緩めるべき=野党幹部
ポルトガルの野党社会党のアントニオ・ジョゼ・セグーロ書記長は25日、
ポルトガルが支援を受ける条件とされている財政赤字削減の達成時期について、
少なくとも1年延長すべきとの考えを示した。
ロイターとのインタビューで述べた。
同書記長はまた「全ての情報に基づくと、ギリシャが
ユーロ圏から離脱したとしてもポルトガルにはユーロ圏に
とどまる条件が整っている」と語った。
同書記長は、ポルトガルが健全で知的な財政再建を行うには
少なくともあと1年余分に必要と主張。
「ポルトガルは、家計や企業でさえ、これ以上の策を
講じることができないということは明らかだ」と語った。
社会党は支援条件は支持するが、景気後退(リセッション)の
スパイラルが一段と進まないよう緊縮策を緩める必要があり、
そのためには財政赤字削減の時期を延期する必要があるとの考えを示した。
一方、多くのエコノミストが指摘するように、
ポルトガルは追加支援が必要との考えには同意しないと述べた。
支援の条件としてポルトガルは2011年の財政赤字を
対国内総生産(GDP)比で4.5%にする必要がある。
また、2013年は3%に縮小することが求められている。