日米は信頼ある中期財政再建計画の策定を=EU

6月にメキシコのロス・カボスで開催される
20カ国・地域(G20)首脳会合を前に欧州首脳は26日、
世界経済の回復に向け欧州と日米中3カ国は
責任を共有するとして、日米に財政再建を求めるとともに、
中国には改革を断行するよう促した。

欧州委員会バローゾ委員長とファンロンパイ欧州連合
EU)大統領は、EU加盟27カ国向けた書簡で、
欧州はユーロ圏の金融安定確保に向けた努力を
加速しており、今後も継続するとし、「持続的な
世界経済の回復を確実にするため、次はG20
すべての国・地域が取り組みを強化し提携を深化すべきだ」と訴えた。

その上で、日米両国には「信頼ある中期的な財政再建計画」を
策定する必要があると指摘。とりわけ米国には、
減税失効などが重なる年末の「財政の崖」を回避するよう求めた。

また中国に関しては「社会保障制度を引き続き
強化するとともに、構造改革を一段と進め、
市場原理に基づく人民元相場へと
移行するよう求める」としている。

また改めてギリシャのユーロ残留を希望すると表明した。