中国指標は景気減速示す、豪金融システム安定へ監視強化=豪中銀

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の
ティーブンス総裁は28日、最近の指標で
中国の景気減速が示されていることは確かであり、
RBAはこれを注視していくと述べた。
シドニーでの会議で質疑応答に応じた。

総裁は「1つ注意すべき点は、通常、われわれは
購買担当者景気指数(PMI)が50を下回れば、
経済活動の縮小を示すと解釈しているが、
(中国に関しては)注意深く判断すると、
平均よりも緩やかなペースでの拡大を
示していることだ」と指摘した。

中国はオーストラリア最大の輸出市場で、豪経済を
支えている鉱業投資ブームの鍵を握っている。

ティーブンス総裁はまた、世界的な金融危機を受け、
各国で規制強化の動きが広がるなか、国内金融システムの安定監視で、
豪中銀が役割を拡充することを明らかにした。

中銀の決済システム委員会が、あらゆる関係者の技術革新への
取り組みに焦点を当てるため、決済システムの全般的な
目標設定でより大きな役割を担うという。

総裁は「委員会の見解では、業界との間で共通の
目標に向けた取り組みを確立するため、
相互関係の強化が必要になる」と語った。
金融政策に関しては言及しなかった。