アイルランド銀、資本が必要となる可能性も=金融監督最高責任者

アイルランド中央銀行
マシュー・エルダーフィールド金融監督最高責任者は30日、
ドイツのベルゼン・ツァイトゥング紙のインタビューに応じ、
同国の銀行が国際的な自己資本規制を満たすため、
今後数年以内でさらに30億〜40億ユーロが
必要になる可能性があるとの考えを示した。

アイルランド政府は不動産バブルの崩壊を受け、
国内の銀行に640億ユーロ相当の資本注入を余儀なくされた。

エルダーフィールド氏は3月、新たな銀行自己資本規制
バーゼルⅢ」を控え、銀行の資本増強が
必要になる可能性に言及していた。

同氏は30日のインタビューで「今後5〜6年内に、
アイルランドの銀行はさらに30億〜40億ユーロが
必要になる」と述べた。

国内銀行業界の安定化をめぐっては著しい進展を
みせているとしながらも、「クレジット・ポートフォリオ
確認するのに、各行はもっと時間が必要だ」と付け加えた。