独経済の先行き不透明性が増大=独連銀月報

独連銀は23日に発表した月報で、独経済に
大きな先行き不透明性が存在するとの見方を示した。

ただ、ユーロ圏債務危機による圧力が
高まっているにもかかわらず、独経済は
第2・四半期に緩やかに成長したとの見通しを示した。

連銀は、独企業は4月と5月に受注が増加したにもかかわらず、
6月に業況見通しを引き下げたと指摘し、「一段の経済発展に
対する見通しには、大きな先行き不透明性が存在する」とした。

独IFO経済研究所が算出する独業況指数は
6月に2カ月連続で低下し、2010年3月以来
約2年ぶりとなる低水準に落ち込んでいる。

ただ連銀は、建設とサービス部門が堅調に推移し、
輸出入が回復し、賃金の上昇と雇用状況の改善により
消費者心理が改善していることを挙げ、独経済は
第2・四半期に緩やかに成長したとの予想を示した。

連銀はまた、現在ユーロに加盟しているどの国も、
離脱により状況が改善することはないとの立場を示した。