ユーロ圏首脳とECB、通貨安定に向け協力=ユーログループ議長

ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長は、
ユーロ圏が決定的な局面にあり、ユーロ圏首脳は
通貨ユーロ安定への決意を示すため、欧州中央銀行
(ECB)と協力していくと述べた。

29日の南ドイツ新聞、仏フィガロ紙との
インタビューで明らかにした。

同議長は、スペインの国債利回り上昇に対応するため、
今後数日以内にユーロ圏首脳が対応策を決定すると表明。
「時間の無駄は許されない」と述べた。

6月のユーロ圏首脳会議で合意した欧州救済基金による
国債買い入れについて、フランスは支持しているが
ドイツが抵抗しているとの見方については
「先の首脳会議の合意事項を実行に移すことは
間違いない。ただ、いつ何をするかを決める
必要がある。向こう数日の動向にかかっている」と述べた。

同議長は、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)が
ECBの独立性を損ねることなく、ECBと協力していくとも発言。

「我々はECBと緊密に連携していく。ドラギ総裁が
言っているように、結果を出せるだろう。期待を
あおるつもりはないが、我々は決定的な局面に
入ったといわざるを得ない」と指摘。

「ユーロ圏諸国はユーロ圏の安定を守る決意が
あることを示すため、あらゆる可能な手段を
講じなければならないところまで来た。
我々の意思を誰も疑うべきではない」と述べた。

一部報道によると、危機対策では、欧州救済基金
発行市場で国債を買い入れ、ECBが側面支援する形で
流通市場で国債を買い入れる可能性がある。

同議長は、ユーロ圏首脳がギリシャをユーロに
とどめる意向であることも明らかにした。