ドイツ経済技術相、ECBの国債買い入れに反対=報道

ドイツのレスラー経済技術相は28日付の
独ノイエ・オスナブリュッカー・ツァイトゥング紙との
インタビューで、欧州中央銀行(ECB)による
大規模な国債買い入れに反対する考えを示した。

レスラー氏は副首相を兼任、
連立与党・自由民主党の党首も務めている。

同相は「ECBの最大の任務は物価の安定維持であるべきであり、
国債ファイナンスではあってはならない。国債買い入れ
恒久的な解決策となってはならない。ユーロ圏への信頼を
新たに醸成するには、厳しい財政規律を維持し、
構造改革を進めるしかない」と述べた。

ECBのドラギ総裁は26日、ユーロ防衛のために
必要なあらゆる措置を講じると発言、金融市場では
ECBの国債買い入れに対する期待が高まっている。

同相は先週末、ギリシャのユーロ離脱はもはや
「恐れるべきものではなくなった」と述べ、
党内の一部から「無責任な発言」と批判を浴びた。

ただ、今回のインタビューでも「経済技術省は
ギリシャにあまり実行力がないことをみてきた」とし、
自身の発言に問題はなかったとの立場を示した。

ドイツの連立与党内では、ギリシャへの新規支援は不可能で、
ギリシャのユーロ離脱が近いのではないかとの発言が相次いでいる。