独財務相、スペインが近く救済基金に支援要請との観測否定=報道

ドイツのショイブレ財務相は、国内紙ウェルト日曜版との
インタビューに応じ、スペイン政府が近く同国国債
買い入れを欧州救済基金に要請するとの観測を否定した。

同相は「スペインの短期的な資金ニーズはそれほど多くない。
金利は痛みを伴い、多くの不透明要因を生むが、何回かの入札で
金利を数パーセント余計に払うことが必要になっても、
世界が終わるわけではない」と述べた。

スペイン政府が近くユーロ圏救済基金国債買い入れ
要請するとの観測については「正しくない。そうした観測は
全く正しくない」と発言。

スペイン政府が市場で資金を調達できなくなる恐れが
あるとの懸念については「そうした懸念があることは
知っている。だからこそ大規模な支援策をまとめた。
スペインは銀行の資本再編で最大1000億ユーロを受け取る。
うち欧州金融安定ファシリティー(EFSF)からの
300億ユーロは直ちに利用可能だ」と述べた。

同相は「(スペイン政府は)必要なあらゆる措置を講じており、
それを実行に移している。これは尊敬に値する。金融市場は
こうした改革にまだ報いていないが、いずれ報いることになる」と発言。

「信頼は一瞬で失われるが、回復には時間がかかる。
スペインには時間が必要だ。改革は効果をあげるだろう。
金融市場にも良い影響があるはずだ」と述べた。