金利操作疑惑で独監督庁が調査行拡大、オランダも調査開始

複数の関係筋によると、ドイツ連邦金融サービス監督庁
(BaFin)は、金融機関の金利操作疑惑をめぐり、
調査対象行を拡大した。

調査に詳しい規制当局筋によると、BaFinは
欧州銀行間取引金利(EURIBOR)の算出に
関わったことのあるドイツの銀行8行に対し、
金利の算出方法と監視体制の詳細を報告するよう命じた。

報告期限は26日だったが、
調査結果はまだ明らかになっていない。
調査結果が公表されるかも不明。

ドイツでは、ドイツ銀行コメルツ銀行、DZ銀行、
バーデン・ビュルテンベルク州立銀行(LBBW)、
バイエルン州立銀行、ヘッセン・チューリンゲン州立銀行
(ヘラバ)、北ドイツ州立銀行、ベルリン州立銀行などが
EURIBORの算出に関わっている。
BaFinはコメントを拒否した。

金利操作疑惑をめぐっては、オランダ中銀報道官も27日、
同国の中銀と金融監督当局がロンドン銀行間取引金利
LIBOR)とEURIBORの操作疑惑をめぐる
調査を開始したことを明らかにしている。

27日付のオランダ紙フィナンシエール・ダグブラッドは、
同国のラボバンクが銀行間金利の操作をめぐって
2008年から2011年にかけて従業員4人を
解雇していたと報じた。
ラボバンクはコメントを拒否している。