インド北部の大規模停電で3億人超に影響、インフラ脆弱さ浮き彫り

インドの首都ニューデリーを含む北部で
30日未明、大規模な停電が発生。

3億人超が影響を受ける過去10年余りで最も深刻な停電で、
同国が抱えるインフラ面の問題が改めて浮き彫りになった。

停電は現地時間午前2時頃に発生、
朝のラッシュアワー時間になっても復旧しなかった。

関係機関は、病院や交通システムなどへの
電力供給再開を最優先。

正午(日本時間午後3時30分)までに、デリーや
ウッタルプラデシュ州の一部で復旧したが、
ラジャスタン州、パンジャブ州、
ジャム・カシミール州などでは
夕方の段階でも配電が止まっている。

スシル・クマール・シンデ電力相は、
数時間以内に全面復旧するとの見通しを示した。

停電の原因について、政府の経済企画関係高官は、
ロイターに、石炭の不足など、いくつかの問題が
影響したと述べた。

インドではピーク時に約12%の電力供給不足が
発生しており、経済活動に影響が出ている。

インド国民の約40%にあたる5億人が電力不足に
悩まされているが、新しい発電所の建設が
遅れていることなどから、電力不足の解消が
進んでいない。