欧州の救済基金に国債買い入れ要請の考えない=スペイン財務省幹部
スペイン財務省幹部は、スペインは借り入れコストの
引き下げを急ぐ必要があるが、欧州の救済基金に
国債買い入れを要請する考えはない、と明らかにした。
財務省幹部のFernandez de Mesa氏が、スペインの
エクスパンシオン紙とのインタビューで語った。
同氏はまた、スペイン政府は2013年に、中央政府に
支援を要請している自治州を支援するため債券を
発行する計画だと述べた。
スペインでは自治州が資本市場から資本調達できなくなっており、
多くの自治州が中央政府が設定した180億ユーロの流動性供給枠から
資金の引き出しを検討している。
同氏は「ユーロ圏の基金に債券購入を要請するのは
スペイン政府の方針ではない。そうならないことは
約束できる」と語った。
一方、スペインの10年債利回りが7%前後に達していることは
経済ファンダメンタルズに合致しないと指摘、近いうちに
調整されることを望む、との考えを示した。
さらに、スペインの財政は困難な状況にあるにもかかわらず、
今年の債券発行コストは平均3.27%で、昨年の3.9%から
低下しており、年内に予定している中・長期債の発行も
現時点までに68%をこなしていると指摘した。